造作家具って何？注文住宅ならではの造作家具について解説します

2024-11-05

お役立ちコラム

「造作家具」という言葉を耳にしたことはありますか？
造作家具とは、注文住宅ならではの「オーダーメイド家具」のことで、家の設計段階で設置場所やサイズを考慮して作られる家具のことです。
既製品では実現できない「自分たちだけの家」を形にするためのアイデアが詰まっています。今回は、造作家具とはどのようなものか、メリットやデメリットについて詳しく解説していきます。

1. 造作家具とは？

造作家具とは、家の一部として組み込まれるオーダーメイド家具のことです。
たとえば、壁にぴったり収まる本棚や、キッチンの作業台、玄関の収納など、住まいの設計と一体化するように作られた家具を指します。
造作家具を検討材料に入れられるのは、注文住宅のならでは。
デザインから素材、寸法まで、住む人のライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズできるのが特徴です。

既製品の家具とは異なり、家の設計段階で決めるため、見た目も美しく、空間に無駄がありません。
部屋のコンセプトや動線に合わせた造作家具は、住む人の個性や好みを反映した「オンリーワンの家具」として、暮らしにフィットする空間を作り出してくれます。

2. 造作家具のメリット

造作家具には、既製品にはない多くのメリットがあります。

〇 空間を最大限に活用できる

造作家具は、部屋のサイズや形状に合わせてぴったりと収まるように設計されます。たとえば、デッドスペースになりがちな部屋の隅や階段下に収納棚を造作することで、限られた空間を有効に使えます。また、窓の位置やコンセントの場所に合わせて設置できるため、生活の動線や機能性も高まります。
〇 一体感のあるデザイン

家全体のデザインに統一感を持たせられるのも、造作家具の大きなメリットです。素材や色を揃えた家具が内装と調和し、空間に美しい一体感を生み出します。リビング、キッチン、寝室など異なる空間があっても、造作家具があることで、家全体の雰囲気にまとまりが感じられます。
〇 長持ちしやすい

造作家具は、職人が手作業で作り込むため、既製品と比べて耐久性が高いことが特徴です。日常的に使う家具は、長持ちすることで修理や買い替えのコストを抑えることができ、経済的なメリットもあります。

お部屋が一気にひきしまる、造作のドア。
ヴィンテージ感があって素敵です。

3. 造作家具のデメリット

一方で、造作家具には気を付けておくべきデメリットもあります。
　

〇 既製品に比べて費用がかかりがち

造作家具はオーダーメイドのため、既製品の家具と比べるとどうしても費用が高くなりがちです。家具の種類や素材によっても価格が変わるため、予算に合わせた設計や優先順位の決定が重要になります。また、造作家具は部屋ごとに複数作ることも多いため、トータルで考えると家全体の予算にも影響します。
〇 配置替えが難しい

造作家具は、設置した場所にぴったり合わせて作られるため、簡単に移動や取り外しができません。ライフスタイルや家族構成が変わっても動かせないため、長期的に使うことを想定して、慎重にデザインを決める必要があります。
　
〇 製作に時間がかかる

造作家具は、オーダーメイドのためデザインから製作、施工までに時間がかかります。家づくりのスケジュールに合わせて計画的に進めないと、引き渡しが遅れる可能性もあるため、工務店としっかりとスケジュール調整を行うことが大切です。